シンパシーとエンパシー

この記事は「freee 20卒内定者 季節外れのアドベントカレンダー」18日目の記事になります。 17日目のcatこと野澤くんの記事は映画についてのお話しでした。自分が知らなかっただけで、音だけで映画を楽しむための技術が進歩しているんですね。 映画好きなんで是非見に行きましょう!

自己紹介

はじめまして、freee20卒エンジニアのくまと申します。現在大学4年生で、22年間ずっと福岡の宗像市に住んでいます。(宗像大社という何年か前に世界遺産に登録された神社があります。)

高専 → 大学編入というルートを辿りながら、自分の将来像はどうあるべきかと考えていたところにfreeeとの出会いがあり、ジョインすることになりました。

内定承諾後は地方住みにも関わらず図々しいお願いをして、9月の1ヶ月間だけ内定者インターンをやらせてもらいました! 実務を通じてfreeeのエンジニアが持つ裁量の大きさと、それに伴う責任の重さを感じることができました。インターンのアレンジに関わった方々にはとても感謝していますm


趣味は古着探しと映画鑑賞 です。古着の良さは何と言っても一期一会の出会いですね。通常のアパレルショップと違ってネット上で品揃えが確認できない分、掘り出し物を見つけた時の感動は大きいです。

映画については、最近だと見終わった後にspotifyでその作品のプレイリストを聴くのにハマってます。帰り道とかでめちゃくちゃ余韻に浸れるのでオススメです。(ジョーカーのプレイリストで気に入ったやつ↓)

東京にはどちらにとっても魅力的なスポットがたくさんあるので、今からとても楽しみにしています。 サイクリングやカメラにも挑戦したいな〜とか思ったり。

あとスニーカーがめっちゃ好きで、珍しいスニーカー履いてる人の足元をガン見する癖があります。ご了承ください。

いきなりですが

皆さんは「シンパシー」と「エンパシー」という言葉を聞いたことがありますか? どちらもコミュニケーションに関わる言葉で、簡単にいうと

  • シンパシー = 同情

  • エンパシー = 共感

という意味合いで、要は相手の話を聞いたときのリアクションですね。何となく同じ意味のようですが...。

2つの違い

2つのリアクションには、話を聞く立ち位置に違いがあります。

シンパシーは隣に座って話を聞いてあげるイメージです。友達がひどく落ち込んでいるとします。「何かあったの?」と聞くと、彼は身に起こった不幸をあなたに伝えます。それを聞いて「そうかそうか、それは災難だったね」と答えるのがシンパシー的なアクションになります。

対してエンパシーは相手と同じ位置に立って、話を共有するイメージです。さっきの会話であれば、友達の不幸が起こった状況を想像して、そのときの気持ちを汲み取るのがシンパシー的なリアクションになります。

シンパシーは実行しやすい、が

相手が悲しいと言うなら、自分も「彼は悲しそうだ」と思う。シンパシー的なリアクションは簡単にできるし、コミュニケーションをスムーズに行うことができる気がします。しかしこれは相手の主張を鵜呑みにしてしまい、無条件に同意しているともいえます。

シンパシー的なリアクションに慣れてしまうと、例えば議論の場でも、Aであるべきという意見にも「良さそうだ」という同意をしながら、相反するBという意見にも「良さそうだ」という同意を無意識にしている、なんてことがあります。実際自分がそうなっていて、相手の話をしっかり聞いているつもりが、結局のところ相手の話のうわべだけしか聞いていないから、軽い同意だけでコミュニケーションを終わらせようとしていました。

相手を知ろうとすること

相手の立場になって考えるって、実際なかなかのエネルギーがいると思います。相手の経験と似た経験をしたことがある場合でないと、実際の相手の気持ちを100パーセント汲み取ることはできませんよね。むしろ正確に汲み取れなければ、「何も分からないくせに!」と言われ、相手との関係性が悪化してしまうことだってあるかもしれません。

でも、それを恐れてばかりでは上っ面なコミュニケーションしか生まれないでしょう。相手の気持ちを自分なりにしっかり捉えて、それに対してどう思うかを自分の言葉にすることがコミュニケーションの本来の目的ではないでしょうか。

そう考えると「コミュニケーションをスムーズに進める」という結果を生むことに価値があるシンパシー的なリアクションに対して、エンパシー的なリアクションは「相手のことを知ろうとする」というコミュニケーションに必要不可欠な要素をもたらす点で価値があるのではないか、と思います。

もちろんコミュニケーション自体の目的は別に存在すると思いますが、まずは相手のことを自分なりに知ろうと努力することで、自然とコミュニケーションが活発になっていくでしょう。

結論 : エンパろう。

自分はこれまで、相手を誤解しないことばかりを意識して、相手の考えに踏み込むことを避けるようになっていました。その結果シンパシー的なリアクションに慣れ、話のうわべしか分かっていない状態でした。

皆さんはどうでしょうか?

もし自分と同じ状態であれば、今日からでもエンパシー的なリアクションに切り替える = エンパるチャレンジをしてみましょう!

エンパることで衝突も起こるかもしれませんが、結果として建設的なコミュニケーションを生み出すことができるはずです。

終わりに

この「シンパシー」と「エンパシー」の話は、自分が台湾に短期留学するための事前学習で聞いたものだったので、留学経験のある方は聞いたことのある内容だったかもしれません。異文化の学生とどうやって関わるべきかのレクチャーとしての話でしたが、国内においても同じくらい大事なことだよな〜と思って書きました。

海外に行かなくても、自分と違う環境で生活している人とコミュニケーションをする機会は当たり前のようにあります。そのなかで、まずは自分と相手の違いを理解しようとすることは、忘れずにいたいと改めて思いました。

...皆さんも是非エンパりましょう(迫真)

面白い系のネタが見つからなかった結果 こんなガチガチの真面目文章になってしまいましたが、読んでくださった方はありがとうございました!

内定者の皆さんは2週間後お会いしましょう! それでは〜